Witch Hunter ROBIN
ソロモンと呼ばれる組織が数千年もの間、Witch(=本作品では魔女に限らず、超常能力を以って犯罪を行う者を指す)たちから人々を守ってきた。しかし近年、日本社会の変化に伴い、Witchが増加。その捕獲を任務とするSTNJと呼ばれる組織がWitchと拮抗した戦いを演じていた。しかしSTNJの主力メンバーの一人が謎の死を遂げ、それに伴いSTNJの戦力が減少、状況が不利になりつつあるところに、ソロモンからSTNJに発火能力を持った、瀬名ロビンが送り込まれる。彼女はSTNJにおいてもその能力を駆使して活躍し始めるが…。
第15話「Time to say Goodbye」を境に前後半に分けることができる。
前半は「ウィッチハント編」。STNJに合流したロビンが他のメンバーとともにウィッチを狩る一話完結のアクションストーリー。後半は「ロビン&オルボ編」。STNJ襲撃後ロビンは自身の出生の秘密を、他のメンバーがオルボに潜む謎をそれぞれ追うサスペンスストーリー。 前半部ではSTNJ合流直後ウィッチを狩ることに何のためらいも持たなかったロビンが、話が進むごとにウィッチとクラフト使いとの差異に疑問を感じて、「自身が狩られる対象になるのでは」と次第に恐怖を抱く過程が丁寧に描写されている。後半部ではソロモンの存在意義など数々の謎がいよいよ明らかになる。
作品全体を通じて①謎の解明シーンの進行が早いために一回見ただけで理解するのは困難。②前半での何気ないシーンが後半部の展開を暗示する部分であった、ということが非常に多い(例えば第5話冒頭のロビンの台詞「なんだか変な気分。自分の身体なのに、わからないことがあるなんて」など)。③次回予告が予言詩調で、その意味を理解するには次話を見てから改めて前回放送された予告を見なければならない…など作品を繰り返し見なければ理解できない要素が多い。逆に言えば見る度に新たな発見があり、そのことが作品の世界観の奥深さを証明していると論じてもよい。
当作品のダークホラーな雰囲気が従来の魔法少女アニメと一線を画している。
時代設定
設定は21世紀後半~22世紀前半の日本と考えられる。根拠として①1692年のセイラム魔女裁判が400年前の出来事という台詞があること。②次回予告冒頭の文章「コヴェンが闇に沈みしときより三百と二十の年」と魔女狩りが歴史上最後に記録されるのが1793年のポーランドであるというメトセラの台詞があること…が挙げられる。 他、16話の物品受領書に「2056年2月12日」の日付が見られる。
ただし作品はあくまでフィクションなので、現代日本に似たパラレルワールドと捉えるのが妥当であろう。
登場人物
瀬名ロビン(せな ロビン)
声 - 渡辺明乃
本作の主人公。ソロモン本部からSTNJに派遣されたリプレイスメント(交代要員)のクラフト使い。発火能力(パイロキネシス)を持ち、その力は銃弾などの金属を瞬時に気化させ、人間をも一瞬にして消し去るほどである(これには後述する「知識の欠片」の力も影響している)。能力発動時に一時的に視力が落ちるため精度に問題があったが、亜門の助言で眼鏡を着用することにより克服した。日本生まれ、イタリア・トスカーナ育ちの15歳で、敬虔なキリスト教徒。日本語は堪能だが、たまにおかしな言い回しを使い、周囲から訂正される。ソロモンからはSTNJのウィッチハンターとしてだけではなく、クラフトの深奥(クラフトの奥義、知識の欠片)の回収という密命を受けていた。後にソロモン本部から危険なウィッチと認定されSTNJが襲撃されたが、拘束される寸前に亜門に助けられる。その後凪羅の仕事場に隠れ住み、自分が襲われる原因となった出生の秘密を追う。
亜門(あもん)
声 - 竹若拓磨
25歳。常に冷静に行動し結果も残すSTNJのチームリーダー的存在であるウイッチハンター。真ん中で分けた黒髪のロングヘアが特徴。無表情で口数も少なく、烏丸曰く無愛想。ロビン加入後、彼女のパートナーとなるが、財前からロビンの監視を命じられていた。凪羅とは異母兄弟で、3ヶ月ほど一緒に住んでいた。瞳子はかつての恋人である。表向きは財前と協力関係にあるが、実はソロモン本部から派遣されたSTNJの動きを監視するためのスパイでもある。STNJ襲撃後はソロモン本部の人間としてSTNJ暗部を追求していく。
烏丸美穂(からすま みほ)
声 - 幸田夏穂
19歳。物質記憶読取(サイコメトリー)能力を持つSクラスハンター。STNJでは一番の古株で、ロビンの仕事の相談にも乗る良き先輩でもある。自分の能力が衰えてきていることに悩み、焦りを感じている。年齢の割にはキャリアウーマンのような大人びた雰囲気がある。
堂島百合香(どうじま ゆりか)
声 - 氷上恭子
18歳。STNJにはコネで入った大阪弁の女性。Dクラスハンター。関西出身。遅刻・定時帰宅・サボリの常習犯で、メンバーの中ではお世辞にも優秀とは言い難い。だが、後にソロモン本部からSTNJのオルボについて調査することを命じられたスパイであったことが発覚する。
榊晴人(さかき はると)
声 - 福山潤
17歳。STNJハンター随一の行動派。後先を考えない直情径行的な行動で周囲に迷惑をかけることもしばしば。
マイケル・リー
声 - 結城比呂
16歳。STNJのサイバーシステム一切とネットを通じた情報収集(ハッキングを含む)を任されている天才ハッカー。かつて偶然にSTNJのコンピューターに侵入して秘密情報に接したために拘束され、死か服従かの選択を迫られて、STNJに軟禁されたまま仕事をする「首輪付き」として生きることを選んだ。このためアジトから外には出ず、現場に行くことはない。年齢や外見とは裏腹に冷静沈着で大人びた考え方をする。
小坂慎太郎(こさか しんたろう)
声 - 辻親八
STNJの中間管理職。通称「署長」。警察出身で、STNJと警察、日本政府との事務調整が役目。世代的な差からメンバーとは反りが合わず、上司の財前には頭が上がらない。
服部庄平(はっとり しょうへい)
声 - 大倉正章
STNJの事務職。小坂の部下。
守衛
声 - 川津泰彦
STNJ本部ビルの管理人。趣味は占い。ロビンの愛車のベスパの修理なども行ってくれる。
財前琢磨(ざいぜん たくま)
声 - 池水通洋
STNJ最高責任者。本部と異なり、ウィッチを抹殺するのではなく「人道的に」生きたまま確保する方針を確立する。人類の純血思想に基づき、オルボの使用で普通の人間のみによるハントを可能にし、ハンターを含めた全てのクラフト使いの排除を目指して、後にソロモンとは対立する道を取る。
真崎瞳子(まさき とうこ)
声 - 中島麻実
亜門の元恋人で、財前の娘。序盤、アパートでロビンと同居し面倒を見る。ロビン捕獲作戦で囮役にされたとき、ロビンを敵対視したことから、内心亜門への未練が残っていたと思われる。
マスター
声 - 永井寛考
STNJのメンバーがしばしば訪れる喫茶店兼バー「Harry's」のマスター。“覚醒”していないとはいえ、ウィッチの血脈に連なることもあってか、STNJのメンバーにとって「Harry's」はささやかな安息の場所となっている。上品な雰囲気があり、お姉言葉のような口調で喋る。ロビンを色々と気にかけている。
凪羅俊司(なぎら しゅんじ)
声 - 山野井仁
凪羅法律事務所を営みながら、ウィッチ能力の発現に悩む人々を支援している。亜門とは異母兄弟。
花村美加(はなむら みか)
声 - 小松由佳
凪羅法律事務所の事務員。事務上の運営すべてを仕切っている様子。
メトセラ
声 - 佐久間なつみ
ウォールドシティにて不死と噂される老女。ウィッチについては知らないことがないと言われていたが、ロビンに知識の欠片を遺して死ぬ。
コーション(異端審問官)
声 - 中博史
ソロモン本部の審問官。ウィッチがハンターとして務まるか、あるいはハントの対象となるべきかを見定めることが役目。
タイム ハンド トリニタ テンシル ファクトリー ふたつ星 はなの舞 ブロイラー スペクタ だっと ラマズダ キーバス 後ろゆび ドラッ エンド もくと トップラ ヒップ トルテ ドーパミン ボケ インタ ファミ テレポ ぱらぴーの タリカ ピューレ カピタン セブサー 春一輪 レイガイド ポット レグルス ロビイ 秘密の花園 コバノ リンワキ ソフトサーチ ムチャコジ オルガン ゲッツ スプーン ランタ しゅいろ うしべに パンパ ブザー ロカール ランダム サブアリ
用語
ウィッチ
ソロモンにより人類にとって危険な能力を持つと判断された者。だが、中にはハンターとして勤めることが認められた者もいる。ウィッチの家系から不定期に生まれるため、ウィッチの血は遺伝的に受け継がれるとされる。ウィッチはさかのぼってその血統を調査され、そのデータはソロモンによって管理されている。
ウィッチハンター
ウィッチに対抗しうる能力を持つ者。
ソロモン
数千年間、人類をウィッチから守っていた影の組織。世界各国の財政界に通じる程の影響力を持つ。
STN
ソロモンのウイッチ管理組織。ウイッチの捕獲・抹殺を任務とする。その影響力はソロモンと双璧を成し、各国におけるウイッチ管理実行組織として十分に機能している。STNJは、STNの日本支部である。
オルボ
ウィッチの超能力を無効化する効果を持つ緑色の液体。ハンターは、これをペンダントにしてウィッチとの戦闘時に身を守ったり、ウィッチを捕らえる際に銃の弾頭として使ったりする。これを受けたウィッチは超能力が弱まり、数発撃たれると気絶。尚、常人にこれを使うと精神に異常をきたす。実は、ファクトリーの地下で捕らえたウィッチを生きたまま水槽に閉じ込め、そこからオルボを抽出していた。この時のウィッチに自我は無く、ただオルボを搾取する為の道具とされていた模様。それ以上の詳細は劇中で語られていないので不明。